すべてのものはデザインされている。それを伝えるのが「+d」(プラスディー)というブランドです。

あなたが普段、家や職場でつかっている「モノ」。それらはすべてデザインされている。そう考えたことはありますか?「モノ」にはデザインした人がいて、はじめて世の中に存在します。わたしたちはそれを伝えたくて、「+d」をスタートしました。

日本にはアノニマス(匿名性)が美徳とされている風潮があります。それゆえ、優れた「モノ」がフォーカスされても、デザイナーがフォーカスされることが少ないです。かたや世界では、名作デザインと一緒に、デザイナーの名前も挙がることは少なくありません。わたしたちは思います。世界でもトップクラスの実力を持つ日本人デザイナーに光を当てたいと。「+d」を通じて、日本はもちろん、世界中にデザインの素晴らしさを発信していきます。

デザイナーが生み、皆で育てた製品は、子どものような存在。

「ツンツン」は、捨てられるはずだった工場の廃材にヒントを得たものです。石けんを置くと使いやすい。でもそれだけじゃ美しくないし、つまらない。ここからがデザイナーの出番です。

100本の突起で支える石けん置き「ツンツン」(デザイナー 宮城 壮太郎 & 高橋 美礼)

デザイナーのスケッチ、製品に対するストーリーを元に、手作業などで形にして意見を交わします。その後テストを繰り返し、半年から長いものでは10年以上かけて製品化します。そうして出来あがった製品にはすべて愛情がこめられていて、気がつくとわたしたちの子どもの様。

そうなると製品はただの「モノ」ではなく、わたしたちの愛情の塊です。

わたしたちは「あなた」のことを見つめています。

日常にある、今までで知らなかったすごく楽しいことを拾い上げること。それがデザインのチカラです。デザインはアートと似て、形をつくり出す作業です。でも、違うのは創作のベクトル。アートは自己表現するもの、対して、デザインは使う相手である「あなた」のことを考えながら形にしていきます。あなたの喜ぶ顔、驚く顔を思い浮かべながら。製品を手にした時に、わたしたちの想いとあなたの驚きが交差する。出会いの場が「+d」です。

握ることで表情の変化が楽しめる「カオマル」はその代表。(デザイナー 吉田 磨希子)

ほんとうに使いたいと思ったものしか、製品にしません。

すべての製品は本音でできています。世に出すかどうかは、自分のお金で買いたいかどうか。ユーザーにも自分にも正直にモノづくりをしています。

ちょっと高いかもしれない。その理由。

大量生産で安く買える商品と比べると、「+d」の製品は決して安くはありません。ですが、安く手に入れて使い捨てるのではなく、「やっぱりこれが好き」と手に入れたものは、長く大切にすることでしょう。店頭で「なんだこれ?」と驚き、手に取る。そうした体験を経て手に入れたものは、大切にしてもらえるはず。その時、わたしたちの子ども=製品を選んでもらえたら。これ以上のよろこびはありません。

第1号製品は動物の形をした輪ゴム「アニマルラバーバンド」シリーズ(デザイナー パスキーデザイン 大橋由三子 & 羽根田正憲)

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